ベビー・プレートができるまで 製作工程紹介 – 予告編

ベビー・プレートができるまで 製作工程紹介 – 予告編

今回から数回に分けて、KIJI製品の製作工程を「ベビー・プレート」を例にとってご紹介したいと思います。今日はその予告編です。粗挽き前のまだ「材料」の状態と完成品を比べてみてください。どのような工程を経て↑これがこう↓なるのか? シリーズ続編をお楽しみに。

Baby KIJI ベビー・プレート

どうしてわざわざ「予告編」なのかというと、製品の原材料となる木材を仕入れてからその材料を加工し始めるまでに非常に長い時間と多くの手間がかけられているからです。この予告編では、そのあたりの工程に軽く触れておきたいと思うのです。

いわゆる原材料の下処理はとても重要な工程です。加工中や製品になってからの歪みや変形をできる限り抑えるため、熱を加えたり水分量をコントロールしたり休ませたり、様々な手法でゆっくり時間をかけて木を整え、落ち着かせてあげる必要があるんですね。そこには人間の利便性や効率を超越した、いわば「木の時間」がゆったりと流れているようにも思えます。

実際に、KIJI製品を手がける小林ロクロ工芸には仕入れてから10年を超えるもの、中には三代目である小林哲也氏が生まれる前から寝かせている材料もあるとか。素材の管理と手入れをいかに大切にしているかが分かります。今回ご覧頂いている「Before」の状態は、実はこれらの長きにわたる工程を経たあとの素材を作業しやすい大きさに割ったものなのです。

次回は 01「粗挽き」です。乞う、ご期待。