ベビー・プレートができるまで 製作工程紹介 – 01

ベビー・プレートができるまで 製作工程紹介 – 01

数回に分けて、「ベビー・プレート」を例にとってKIJI製品の製作工程を紹介するこのシリーズ、予告編を経て、第一回目となります。今回紹介するのは「粗挽き」と呼ばれる工程です。いわば、ろくろで挽いて整形するための下準備というところでしょうか。

まず、中心軸を取り旋盤にセットした材料のブロックを、製品の寸法(直径)に合わせて円筒形にしていきます。ベビー・プレートの場合、この時点での直径が90~100mm程度でしょうか。

粗挽き ベビー・プレートができるまで

次に、これを製品の高さに合わせて輪切りにし、ここでいったん日を置いて落ち着かせます。ベビー・プレートは小さいものなので数日程度ですが、サイズや木質、目の向き等によっては数週間以上寝かせることもあるんです。

粗挽き ベビー・プレートができるまで

その後、器の内側を粗くくり抜いた状態が3枚目の写真。ここでもう一度、輪切りの時と同じようにに寝かせて落ち着かせます。こうしてようやく、ろくろで挽いて整形する「仕上げ挽き」の工程に進めるというわけです。

予告編〜今回の工程紹介では、本当にたくさんの手間と時間をかけて原材料である天然木の下処理と調整、そして整形作業の準備がされていることを皆さまにお伝えしました。KIJI製品に魅力を感じて頂く一助になればと思います。

次回 02「仕上げ挽き」もお楽しみに!