ベビー・プレートができるまで 製作工程紹介 – 04

ベビー・プレートができるまで 製作工程紹介 – 04

「ベビー・プレート」を例にとってKIJI製品の製作工程を紹介するこのシリーズ。今回は、拭漆仕上げの「本塗り」から最終仕上げまでの工程を紹介します。

本塗りでは、塗り重ねるごとに漆を徐々に濃く調整しながら、塗りと拭き取りを繰り返します。漆の作業には充分な湿度が不可欠なため、室(むろ)の温度・湿度を適正に管理しながら毎日塗り重ねてはしっかりと拭き取り、また塗り重ねるのです。

名入れは下塗りの前に文字を手彫りしておき、本塗りの後・仕上げ塗りの前に銀彩を施します。

本塗り ベビー・プレートができるまで

そして最後の仕上げ塗りです。重ねるごとに徐々に濃さを調整してきた漆は、この段階では(気候によって変わりますが)カラメルソースほどの固さに調整されています。

最終的に拭き上げられた状態はしっかり拭き取られているように見えますが、実際には完全には拭き取っておらず、均一にムラなくうっすらと漆をまとっている状態なんだそうです。このあたりは塗師の技術と経験に裏打ちされているところですね。上の写真は、本塗りの一回目と四回目を終えた状態を比較した資料です。左右で色の奥行きや光沢の違いがお分かり頂けると思います。

名入れ・落款

最後にKIJIの落款を朱漆で入れて、乾燥期間に入ります。
*この写真は乾燥期間を経た完成品です

この後には、重要な「乾燥」の工程が待っています。次回、最終回ご期待ください。