![ベビー・プレートができるまで 製作工程紹介 – 03](https://kiji.online/wp-content/uploads/2021/09/210919a.jpg)
「ベビー・プレート」を例にとってKIJI製品の製作工程を紹介するこのシリーズ。第三回目となる今回は、拭漆仕上げの「下塗り」から「磨ぎ」までの工程をご紹介。
下塗りは、塗るというよりは漆を木地に染み込ませるのが目的です。テレピンで薄めに調整した漆を、刷毛を軽く押しつけるようにして木目に擦り込んでからしっかりと拭き取ります。
![下塗り ベビー・プレートができるまで](/wp-content/uploads/2021/09/210919b.jpg)
その後、3〜4日置いて漆を活着させます。通常よりも薄く調整した漆は乾燥に時間がかかるため、しっかりと時間を置いて活着を待ちます。
![磨ぎ ベビー・プレートができるまで](/wp-content/uploads/2021/09/210919c.jpg)
次に、下塗りで漆が染み込むことで寝ていた木地表面の繊維を起き上がらせ、そこを磨いでなめらかに整えます。このとき表面に肉眼では判らない程度の細かな傷を与えることで、このあとに塗る漆の活着を助けるように工夫されています。
このあとはいよいよ「本塗り」を繰り返し、最後に「仕上げ塗り」、そして漆の完全乾燥を待ってようやく完成となります。
次回は最終回です。乞う、ご期待!